ビオトープモンスターをさがせ!!

 桂坂小学校の「学校ビオトープ」には、いったいどんな顔したモンスターが住んでいるのか?4年生の子ども達に見てもらう授業をしました。 

ここで言うモンスターとは、 子ども達にとっては未知なる虫や微生物のことで、特に小さくて肉眼ではいるのかいないのかよく分からないような微生物です。野山に行ったらデカイ蜘蛛とか動物と会えるかもしれないけど、学校ビオトープにはそういうデカイ動物はいません。せいぜいカエルぐらいがめいっぱいの大きさです。

試しに授業する前に、担任の先生から子ども達がいったどんなモンスターが住んでいそうなのか?考えてから来るようにお願いしたところ、 金魚、オタマジャクシ、バッタ・・・などなどを子ども達は想像したみたいです。  

で、池の中と、腐葉土の中と、それぞれを探って動くものを子ども達に探してもらいました。 腐葉土をじゃべるですくって荒い目のフルイにかけて、落ちてくる土をタライのような大きな容器に受け取って、子ども達に中を覗き込んでもらうと・・・ 居るわ居るわ! 目に見える大きさの、ダンゴムシ、ワラジムシ、ヤスデ、ムカデ、ゲジゲジ、ナメクジ、ハサミムシ、それに加えてモゾモゾ動いているたくさんの目では見えないものが出てきました。 

私はこの先ちょっと心配でした。 

気持ち悪さに泣き出す生徒が続出するのではないかと。 

フルイをどけた途端、子ども達の「うわーっ!!」という歓声で話もできないぐらいな騒ぎになりました。 容器にかぶりつきの子、「見えないやんか!」と後ろで叫ぶ子、「あ!ハサミムシや!」と知識ある子、「せんせい!キモイ!!」と言いながらも顔は喜んでいる子、反応はさまざまでしたが、泣き出す子はいませんでした。ホッ・・・ 

では、顕微鏡でこの虫がいったいどんな顔しているのか、見てみましょう。 

そう言ってお目当ての虫を紙片ですくって、ピンセットで捕まえて、顕微鏡の下に連れて来て・・・と思ったのですが、ここからがたいへん。シャーレに虫を入れたら「ゲ!無理、無理無理だから!!!」と言ってなかなか虫を入れたシャーレを運べない子が何人も出てきました。 

「じゃあ、虫が平気な人は手伝ってあげて」と頼んだら、サッサと指でヤスデを持って「はい」って怖がっている子のシャーレに入れてあげる子の活躍も見られました。

 やっぱり昆虫少年は今も健在です。 私も知らない「おっちゃん、カナブンの幼虫は背中で歩くんだぞ」と解説する子の存在もありました。後でネットでググると、確かにそのようです。 

池の中の生物観察は・・・

 実は私は腐葉土の方だけでめいっぱいで、なかなか池の生物観察の様子を見られませんでしたが、後で子ども達の感想を聞くと、こっちの微生物の方が、土の中の虫よりかわいかった、らしいです。 (写真は後日アップします) 

ボルボクス

2018年4月に本格始動。 京都市西京区桂坂の有志メンバーで 「子どもの自然のふれあい」 「地域交流」 をテーマに活動中。

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