Zoom オンラインで、野草生け花づくり授業支援をした感想

私の地元小学校で3年前から続けている授業テーマは「地域の自然について」

学校内のビオトープを使って、そこに住む生き物を捕まえて観察したり、そこに生える植物の名前や特徴を知りながら、ひとの生活にどう関わりを持っているのか、役立っているのか、あるいは被害をもたらしているのか、などを体験として子ども達に感じてもらい、自然環境教育の最初の一歩が体感できるような授業にしたいと思って今年も何とか実施できました。

しかし今年は新型コロナ感染防止のために、学校と話し合いを行って、住民はこの授業のために子ども達と直接接しない方法で実行すると決めました。


今年の総合学習授業は、Zoomオンライン授業

小学校では既にオンラインで会合などができりょうにZoomを使える環境になったと聞いたので、今年はZoomで総合学習の授業支援を遠隔場所から行うことに決めました。そして11月から2回、ホールに4年生全員が集まって、スクリーンに打ちし出した私たち住民の講師役がパワーポイント資料で説明授業を行い、それを元に子ども達が話し合って考えたことの発表を聞き、質問も受けて感想を聞く、というスタイルで座学スタイルの授業支援をしました。


先生経由で子ども達の反応を聞くと「もっと何か面白いことしたい」ということのようなので・・・

12月は例年行っている、通学路の道ばたや学校内に生えている、何の変哲もない雑草を使ってできる「雑草だって思いのほかに美しい生け花になる」という生け花マジックの体験授業に挑戦することにしました。

ふつう、道ばたのネコジャラシなんかの雑草を生け花にしようとは思わないでしょう。見るからに見すぼらしくて、ありふれているからだと思います。

でも前回の授業で「ネコジャラシ(エノコログサ)は、実は人間の食料にもなる粟(あわ)の原種なんだよ」と説明したら、ネコジャラシに興味を持った子がいました。だからきっと今年も雑草生け花はオンラインであってもやったら成功するだろうな、と手ごたえがありました。


それで今回は3クラスの各教室にあるテレビ画面にZoomの画面を映し出し、3つの教室いっぺんに授業を進行させる方式で生け花づくりに、という運びに

ただ、オンラインにはオンラインの困難がありました。

なにしろパソコン画面を通して見える子ども達の姿は小さくて、しかも画面の外に顔や、せっかく作った生け花作品がはみ出してしまって、よく見えないという無念が散発しました。それでも雰囲気だけは伝わってきたので、結果はなんとか上手く進み、時間内に約100人の子ども達は生け花作品を作り上げて喜んでいたようです・・・ここでも子ども達の歓声はZoomを通してはなかなか臨場感が伝わって来にくいのですね。

やはりZoomはひとりひとりがパソコンの前に座り、そこにあるカメラとマイクを通じてやることに適していますが、クラス全員を教室の前にあるカメラとマイクで全員の子ども達の姿や声を拾うことは無理な感じです。なので、こうなったら各教室にいる担任の先生が質問や「作品できたから見てぇ!」といった子ども達の要望を交通整理しながら、
「この椅子に座って、作品を前に出して、ここがカメラとマイクだから近づいて話てね」とかマネッジしなければならなかったです。

これはやってみるまで分かりませんでしたが、さすが先生の気配り目配りで、最初少しの混乱が過ぎたらクラス順番に私達とZoomを通した意見交換が子ども達とできました。


この日の授業のおしまいに、この生け花作りが自然環境にどういいことあるのか、という説明をパワーポイントでしました


生け花を道ばたの雑草で作るとき、この草の名前は何?とか、植物の名前や特徴を調べてみたくなるでしょう。そうやって知ると、雑草にもちゃんと名前があって経歴があって、在来種なのか、最近になって急に日本で繁茂して生態系を危うくする植物なのか、分かってくると思うのですね。そうしたら雑草が雑草というひとくくりの『邪魔で汚いもの』ではなくて、それぞれ生き方がある生きものなんだ!ということを体感して欲しい。そうしたら環境保全がうまく行き易くなってくる、と私達は期待して生け花授業し、子ども達に期待しました。

今回の生け花づくり授業で、Zoomを使って授業するときの勘どころが少しまた分かったので、次回1月は、寒い最中ですけど、葉っぱの下の生きもの観察授業支援をまたZoomでやりたいな!と、先生に希望を伝えました。

授業が1月に実行できたら、また様子をここでお伝えします。


ボルボクス

2018年4月に本格始動。 京都市西京区桂坂の有志メンバーで 「子どもの自然のふれあい」 「地域交流」 をテーマに活動中。

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